おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

死の底に暮れ

泣いてもいいと歌う人 それを堪えてなんぼの道 付き従うように神様 信じてみてもいいのです 可愛いワンピース着てさ 駆けてく子らの恨めしや 死の底見えた床にいて 最早今生と呼べようか 青空が隙間だけでも 見えたから良しとしな そんな酷なこと言いなさん…

日常を重ねたから

庭に気持ちを置いてきた 髪を切ったこと黙ってた 安く上がっていいじゃない 暮れに光もいらないし 手紙を書くだけ書いて ユニフォーム捨てたふりして 冷たいお茶にしましょ 洗濯途中で泣いてた 振り返ることができるのは 今年を生きてきたからよ 綺麗事を並…

隣はROCKする人ぞ

ねぇ怒ってる? 助手席は嫌いだよ 顔色窺がう距離にいるから 何だっての この空気 知らんぷりなの? 知りもしないの? ROCKしてるね 憎いくらい 悲しいことは起こらないよもう 慰めや癒やしだと思った? そんなわけなかろうもん 悲しいと思う頭の部分が 馬鹿…

揺り起こす消えた花火

もう花火は消えてしまった 何も夜空の大輪を 望んだわけでもないのにな 捲し立てたくて 呼んだわけではないのにな 真昼間でいいわ 手持ちでいいわ 残ったおかずを持ち寄って ささやかゆく日を送りましょう そんな望みも潰えるか 無邪気幼な子には譲りたくも…

たらればROCK

もうずっと前から気づいてるけど カッコいいかなって黙ってた きっとこの星にいながら 違う息吹を生きている 分かってよ 分かってたまるか なりふり構わず救うか 見放すか 好き放題の爆弾仕掛けて 自分で溺れてちゃ世話ないわ あぁ繊細を呼び合うなど 愚かし…

暮れと暮れ

抗っても暮れは来る 愛おしんだところで同じ 距離はかりかねた貴方の手 振りほどいたまま会えないみたい 改札で待ってみようか 何処行きも何処帰りも知らぬのに じっとしていると否が応でも 夕日に立ち会うことになる 洒落た街は嫌い そんなふうには生きてこ…

暦を正しく刻んでいれば

見慣れない横文字に ちょっと不安になった? 大丈夫だよって言ってあげたいけど 今はだいぶ遠いからね タータンチェックのスカートがよく似合って 暦を正しく刻んでいれば それでいいと思うんだ 今日が何月何日よりも 生きてきたことが大事 何にも口にしない…

善行と苦行

鳴り続ける電話が 耳どころか胸に詰まって離れないや しつこくしてるって実感はないんでしょ そういうものよ あなたの日常と 私の思い致しの間に 大きな壁があるだけで 人として間違っていない 決して後悔しない者でありたい 神様だけには嫌われたくない 摑…

灯りと淋しがり

かどわかし灯りが途切れた時の 不安な気持ち でもホッとして 温かいココアのソファーに 早く戻りたいわ 天邪鬼を吐き散らす街もなく 思い出ならなぞっても自由 だけど日々を生きてゆくのに それだけでは心細いから 今の証をまた追って 人は光のほうへ行くの…

まやかしのmorning

起き抜けにコーヒーを1杯 そんな洒落た生活とは縁遠い 鉛のような体を 引き摺り起すだけでさ もう 星が落ちるより不確かな 奇跡を生きているみたいね 吐いて荒んで それどころじゃないから いつも見ないふりするけど 冬は積もり 暦通り冷えた朝よ お早う ど…

今日も明日も物言わぬ物書き

思いの丈を吐くという なんら難無き業が遠い 今日も物言わぬまるで武士 そして武術も身になき只の人 例えば文字に書けたとして 次々湧き出る泉で どこまでも淀んだ沼で ペンは剣より強しと言えど 情はペンより速く往くから 追いつけるわけもないだろう あぁ…

AS

その昏さが好きだなんて 言ったらバカにしてるって怒る? 私だって本当は光見て 明るく生きていたかった 「こんなはずじゃなかった」を背負ってる 仲間みたいに最初思ってごめんね 人の優劣は知らぬけど 生きてゆくうえで大切なことは その心根にあるのだと …

地の気のはなし

電車に乗れば大概の町には辿りつける 外れに住んでも歩けばいつかは着く そんな人にはわからないでしょう 大気から違う地のことを 思ったことがありますか 三つ子の魂 なんと酷な言い伝えでしょう 植えて根づいて離れぬ感覚を 持つ人の 朽ちるまで続く 金で…

街はずれの明日は雨

灯りひとつもなくていい 寂しいならそこへ行きたい なんだ平気さというのなら 余計な世話を焼いていたい 街から少し外れたところに お前の心はあるらしい 騙し騙しだというのなら それに一生付き合っていたい 明日は雨 予感だけで 俺を遠ざけないでくれ 歌の…

祭り待ち過ぎゆく

しゃんしゃん鈴なる 秋祭りを待ってたつもりが いつ色は変わった 慣れない手 縮緬巾着を振り回す 危なかしい子ね あぁ 一生は賜り物といえど 刹那が過ぎる 目を閉じて 開けたころには もう暮れ終える トンタン太鼓の 珍しいのよね 初めての 目を丸くして 帰…

優しさではない道標

せっかく治った風邪がぶり返さないように 慎重に暮らせばいいのにさ こんな時にかぎって 一生の問いも酸いも甘いも降る 石ころ蹴って そのつもりでも 先に人は無いか 誰も傷つけてはいまいか 優しさとは違うのよ 怯えてるだけで 撥ねられたくないだけで まだ…

時のめぐり、消えることより怖いこと

時は終り まためぐる 君への思いだとか散らす間に まためぐる 怖いよと 言えぬくらい地を裂きながら 君は弱り 要らぬ癖 誰とも言わず終わる命 どこにいる? 本当にいる? 思春期のような問いが続く 此処にいたとして 本当にいたとして 続く証もないものを 怖…

或る1日に居て

なんだってまた几帳面に 机の上 紙切れ残して 一体いつの時代の武士 好きになるのもやむないわ 悔しいから 言うわけないけどね 日の当たりすぎる部屋も 考えものね 昼ひなか 思いにふけるには 少し強いのよ なんにしても 癒されやしないわ 欲に埋もれず物少…

あのコの住まう星

星をつなぐためなら幾らでも 空想もするわ 嘘もつくわ ロマン1つも語れない そんなつまらない地に 根を下ろしたわけでもないでしょう あぁでもそっか どうやったって 病だなんだって かっこつけて シンドロームだとかって 異質を嫌う あなた達の中に誰かひ…

0301の記憶

綺麗な歌を歌う人 憎たらしくてならなかったな 光の中から見ていたら さぞかし市井は疎かろう 石に布団は着せられぬ 押しつけがましく諭す人 何があったとしても、の その何が所詮許せる範囲だろう 道すがら優しい人 別にこんな小娘を邪険に扱ったところで …

春待つ冬の通り

また喉の痛み急に来て 寒よ暦よと取り出せば 虚しくもなる 湯につかり 溺れ死なぬことだけ心す こんなに難しかったろか 桜並木に惚れて通った 中野通りを恋しがる 春待つその冬を訪ねたい なんとささやかな願いが浮かぶ 明日にでも飛んでゆけるかな 現実、電…

やっつけ国道3号

パラパラとめくるノート 大講堂の一番後ろの席 三方から響いてくる宇宙語に酔う 胡蝶の夢を知ったころから 否、この感覚がもしやと気づいた時から 真っ当には生きられないな 少し息をするために 抜け出し歩道橋から見ていた 国道3号 なんのことはない ただ…

逆さめぐり、坂の町

時はいつも逆さめぐり 坂の町を後にするのは 思っていたより遠いもの 慣れたならもう清きもの 一段、一段 息を切らして 踏みしめたあなたの 小さな背に 追いつくことはできないか 順に生き、順に死んでゆくもの たまに賺して逆さめぐり 月も近づく段の上 時…

アイリッシュティー

せめて12時には寝なさいよって言いつけを 破っても 守っても もう貴方からは知らぬ日常 温かなアイリッシュティーを 淹れるほどの知識もないわ 買ってきてたね あれでいい 少し温めて それで夜を この時を遣り過ごせば ゆっくりでも 足掻いても いずれ、堕ち…

雨後のホーム

滝のように打ちつけた雨が 止んで長閑を呼んだ夜 当たり障りない戯言を積んだツケが来たのかな 少し思い話すだけでも 間違ってるって 嫌われるって 怖くてたまらない 泣くの堪えるで精一杯 突き離して どう思われたって構わない 一度言い聞かせても まだ降り…

目覚めたら

目覚めたらもうそこは 生まれた星ではないかもしれない 手に付いた傷こそ思い出し 証にと 後生大事にとっておく 水を1杯くれないか 異郷のものではないなら なおいい 贅沢は尽きぬ床 夢の中までは自由きかずとも せめて目覚めたら そこはもう 確かな星であ…

やらかな命

ほらまた 髪乾かさないで寝たら風邪ひくよって やらかな命やった きんと冷えた冬につけ 思い出さなならんのか 強がり強がり 泣かんでよかろに 今思えば 泣いてもよかったろに 炬燵に入ったまま寝たら風邪ひくよって やらかな命やった 何にしても今思えば 風…

絶縁

絶縁 悪い夢をみたのねとらわれているのね朝の光も攻め入るわこの身に血は流れ幾年重ねぬ堕ちた感覚は帰らぬままー悪い夢をみたのねーとらわれているのねー勾引かされているのね閉じた心は戻らぬまま人の縁は尊いものだと綺麗な呪文に追い詰められても大切な…

終の廃屋

春はまだか 床に就けば 一日千秋どころでは 連れていくなら今 朧げなうちに頼みます 月も遠く 空はもう 記憶の隅か 作り話か なんと惨めな身でしょうと 蜘蛛の糸でも与えぬか 辛うじて 雨音、気配 廃屋のそれ じわと揺れて 天は遠く 神はもう 記憶の外に追い…

灯り

目の前にいる人は 今消えてもおかしくない人 だからね 愛おしい そうね その通りだわ だけど心は あなたの心は 置いてけぼりを食らってばかり 美しいままでいられたら どんなによかったか 目の前にいる人は 今消えてもおかしくない人 だけどね 何をされても…