おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

AS

その昏さが好きだなんて

言ったらバカにしてるって怒る?

私だって本当は光見て

明るく生きていたかった

 

「こんなはずじゃなかった」を背負ってる

仲間みたいに最初思ってごめんね

 

人の優劣は知らぬけど

生きてゆくうえで大切なことは

その心根にあるのだと

纏う空気にあるのだと

気づいたときに

同じく見えた

あなたの姿を思わず追って

恋より深い鼓動に堕ちる

 

教室の隅にもいられず

逃げ込むように駆けあがった先の

私の秘密基地だと思ってたのに

静かに座る人がいる

 

例えば傍目に恋もなければ

友達にでもなれたかな

薄ぼんやりと思ってたら呆れる?

 

人の目などは知らぬけど

そう生きてゆくうえで言いたくても

気になって仕様がないのね

そんなところも似ていると

勝手に思えた

同じこと思ってと

押しつけるのはよくないね

だけど少しでも分かり合えたらね

 

優しい人も

汚れた世も

今は幾つでも見られるけど

ほんの狭い世界にいた時

同じ昏さに曳かれたことが

どんなに嬉しかったか分かる?

 

命の行く末は知らぬけど

生きてゆくうえで大切なことは

その心根にあるのだと

纏う空気にあるのだと

気づいたときに

同じく見えた

あなたの姿を今なお浮かべて

恋より深い情に暮れる