おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

春の世に隠れ

また言うことを聞かぬ肢体が

憎くなり

されど我が物

切り離すことできず

 

ただに嘆いて

春の日を暮らしてしまった

 

この陽気につられ

人々は花を愛で言葉交わして

日の下に騒ぐのだろう

 

また虚しくなる距離を捨て

もう知らぬ世のこととばかり

念じて念じて

食い止めた

 

だって素直に願っても穿っても

言うことを聞かぬ肢体が

我がに張り付いているだけで

 

誰が愛でたか春の世の

こんなに憎きといわせるな