おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

オリジナル曲

神の子等

www.youtube.com 世界を変えてしまうような神のみなしご 人里遠く離れた村に生まれた1人の少女 伸ばした髪を2つに結い 逞しく駆け抜ける 母の愛を知らぬままに1人育った少年 空を見上げ問い続けた その瞳は強く 2人が出会う時 声が胸に目覚め来る 世界を…

束の間のBlues

束の間のBlues 泣いたりは 遠い世界に置いてきた 何周目でもないよ ひとつのいのちが ただ続いてるだけだから 種明かしは 何百年後 誰も知り得ない 何千年後 歌好きになり 心なぐさめに ひとふし覚えただけだもの 得体の知れないものにはただ 訝るだけがもう…

愛とどく

www.youtube.com 毒が回るようよ 知らない毒が 夜泣き鳥も静まるころに 触れる肌には熱持って 何方とつかぬ手を取って 2人 野を駆けた少年が いつの間に大きな背をしていたの 愛されるとは こんなにも息詰まる 神も知らない贅沢な朽ち方 気を遣る情歌 夜風障…

ゆられている

www.youtube.com 友なき身は 愛なき身は 誰もそばに居ぬことに耐え だけどそれが 過ちではないことだけ 願う世の中で 帰りの電車ふらついたって 誰の目にも手にも触れないまま 御伽話ではないから 擦れてく 薄れてゆく 自分の足で歩くんだって ぐらついても …

秋の夕暮れ

www.youtube.com 散る葉に心摑まれ 真冬より怖いのは何故 まだ生きているのに ひと風ごと 肌に胸に来る予感 秋深まれば揺れ惑う 言の葉に縋りひとり 冷えゆく季節の前 成す術なく 秋の夕暮れは私を覆い 心は何処まで行くのか 何の夢でもない浮世 辿りながら…

さくら通り

www.youtube.com 中野通りの桜を見に来てね 泣いちゃうかもしれないよ 季節なんてもう何だっていいと嘯いてた君だけど この風ひとひら感じれば思い変わるかもしれないよ ねぇ まだ胸には重い誓い ねぇ 溶かしてよ 少しずつでもいい 隙間から日の光も差すでし…

死なないでおくという選択肢

www.youtube.com 絶望に打ち克つことが正義のような世界にあって“死なないでおく”という選択肢があることを知っていてほしいからあなたの生き方や死に方をとやかく言う権利は私にはないけどどうしても伝えたいことが1つだけあるから力の抜けた体 虚ろな感情…

川と風の日

www.youtube.com 通りすがりの苦しさだった やさしい陽を受けるとは まさかこの背も思ってなかっただろう 川の流れ思い描いてた 歌に出てきた嵐山 やっと来られた 1人きりだけど 誰にも気づかれぬよう そっと口ずさもう 雲を見た 段になって あぁこんなにも…

雨向こうの苦

www.youtube.com 雨向こうは どんな色? 知らぬように過ぎる日中の街 堪らず身を削ぐ者もある 旧い伝えの その苦には 地を埋め どんな祠建てても 追いつかぬ咎もあるのでしょう そっと手を伸べる者 霧晴れ そして散るように 雨ばかりの僕達は 泣いたりはしな…

周回おくれの人生は

www.youtube.com 周回おくれの人生が 空しくも口惜しくもなるもんやね 雨に紛れて逃げるな今日を それならどう思い直そか 人も疎らに西浜は 責めも慰めもせんのんやね 凭れ揺られて電車はどこへ 山手も波止もゆきどまる のらりくらりと人生は 弱りも立ち上が…

愛の記憶

www.youtube.com それはとてもあたたかく 眩しい代物らしいのだけど 持てる者と持たざる者 何故かなあるみたいね 今日も 愛の記憶と闘っているのよ 無いそれと闘っているのよ 形も知らぬたからもの 死ぬまで続くのでしょう 幼なごころ 飢えた箱 今から埋める…

神様が腕の中

www.youtube.com 雨のち晴れの湿気た部屋神様が腕の中沈む寝息は天の其れ僕などの腕の中思い起こせば愛に爛れた昨夜はきっとまやかしか今がまさに幻かそんな虚ろを朝明けに照らされることになろうとはただの女に成り下がれなんと乱暴な願いだろ雫残った熱の…

盆にも帰らぬ不幸者

盆にも帰らぬ不幸者 蛍、今宵は鳴く癖も 控えた町に静まって 昼間の汗をさます人 飾り棚には取り取りの 迎え果も花も色添えて 縁はつどい賑わいを 盆にも帰らぬ不孝者 待つ身の噎せは構うかと 夕凪、思いも暮れるころ 墓に向かえば列なして 潮香もかおれ 息…

日向の夢ーThe dream of a butterflyー

日向の夢ーThe dream of a butterflyー また夢を見てたみたい 陽のあたる丘の上 涙は消えたみたい ただ遠い空に 目覚めたら やわらかな陽をこの背に受けて 手繰るように思い起こすほど 何故にぼやける 注いだ雨が消えたのか はじめから無かったのか また夢を…

行かば 然様であるならば

行かば 然様であるならば 流行り病に入られちゃ 終の寝床も敵わない 決して嘆いて生きようと 決めたわけではないのにな ゆらりゆらりと揺り籠の 歌に擬え励ませど いつか包んだ母の手も 追い瀬に縋る神も無し 薄い毛布に守られて 風の去るのを待つばかり 薄…

絶縁

絶縁 悪い夢をみたのねとらわれているのね朝の光も攻め入るわこの身に血は流れ幾年重ねぬ堕ちた感覚は帰らぬままー悪い夢をみたのねーとらわれているのねー勾引かされているのね閉じた心は戻らぬまま人の縁は尊いものだと綺麗な呪文に追い詰められても大切な…

春の宴

春の宴 夜桜、見てたはずの目が 閉じて、思い浮かぶになる 通りは春に覆われた もう世を忌み憂うこともない 春さ、春さ、夢の宴よ 泣くも笑むも貴方の心地 どうか、どうか、幸せにありますように 黄泉も浮世も 酒は飲めぬか 堅いこと云わずにおって 交わす盃…

嘆きの隣で

嘆きの隣で 花を散らすの? 珍しいわね 束ねて供えるものだとばかり この土地の風習なのかしら 眠りびとと決めたあなたのやり方かしら 嘆きの隣にいる時には その嗚咽さえも羨ましく思える 嘆きの隣に立つ僕は何もない ただ心臓が 吹かれ花弁 どこへ行くのよ…

異星人こいうた

異星人こいうた いびつに並んだビルをぼんやり見ていたら ほんとに どの星にいるのか分からなくなる 私が泣いていること 貴方に届くかな 悲しい笑顔の理由が貴方に届くかな 堕とされたことなら恨んでなどいない 思うより先に考えて言い聞かせるの 淋しくない…

月夜懺悔

月夜懺悔 赤い灯をともすまで 赤い灯をともすまで 祈るな 世の民よ 息もできぬのだ 赤い灯をともすまで あなたが必死で駆けた町 誰も気づかぬそのうちに 戦は終わり世は清らか 命は尽きたのか まだ辛うじて形だけ留め だから誰も気づかぬまま 戦は終わりを告…

産声を上げた時の記憶が無いのは

産声を上げた時の記憶が無いのは 産声を上げた時の記憶が無いのは 何もかも分かったつもりにならないためだ 人熱 街の音に お前を刻む ともすれば驕る身に 卑しく脆き身に 己が正しいのだと 全ては浸れぬぶん 間違っているのだと 全ては責めぬよう 産声を上…

病じゃない 間違いじゃない ―a HSP singing

病じゃない 間違いじゃない なんて実の無い浮遊の世界 体中が怯えてる 違う次元で生きてるような 生きてもないような とある誰かに言わせれば“病” 容赦なく切り離す あてない薬を与えられても 落ちつくはずないでしょ ただ生きたいよ ねえ間違いなの? 嘆く…