おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

灯りと淋しがり

かどわかし灯りが途切れた時の

不安な気持ち

でもホッとして

温かいココアのソファーに

早く戻りたいわ

 

天邪鬼を吐き散らす街もなく

 

思い出ならなぞっても自由

だけど日々を生きてゆくのに

それだけでは心細いから

今の証をまた追って

人は光のほうへ行くのでしょう

それでいいじゃない

 

思い出せば

坂の町夜景の温かさを

最初に見てしまったからね

大都会の煌びやかは

少し異界に見えるのね

 

愚痴をこぼす淋しがりを撫でてよ

 

今の街を疎んでも自由

髪を切って前を向くより

俯いたままでも歩けば

過去も未来もわからずに

夢に埋もれたまま朽ちる

それもいいじゃない

 

灯り待ちの淋しがりを気づかれぬよう

 

思い出だけ持ってても自由

今を生きるに異を唱えるのも

どうしたって心細さは

消えてなくなるわけないから

光のほうへ行くのでしょう

それでいいじゃない

夢だけ見て項垂れる

それもいいじゃない