抗っても暮れは来る
愛おしんだところで同じ
距離はかりかねた貴方の手
振りほどいたまま会えないみたい
改札で待ってみようか
何処行きも何処帰りも知らぬのに
じっとしていると否が応でも
夕日に立ち会うことになる
洒落た街は嫌い
そんなふうには生きてこなかったから
人の波押し出されるまで
ぼーっとしてた者の勝ち
暮れに暮れが重なりもうじき
心は病んでゆくでしょう
優しい人に手をとってなどと
今さら言えたはずもなく
考えこむと否が応でも
夕日を見送ることになる
洒落た街にぽつり
そんな自嘲で年も暮れる