おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

暮れと暮れ

抗っても暮れは来る

おしんだところで同じ

距離はかりかねた貴方の手

振りほどいたまま会えないみたい

 

改札で待ってみようか

何処行きも何処帰りも知らぬのに

 

じっとしていると否が応でも

夕日に立ち会うことになる

洒落た街は嫌い

そんなふうには生きてこなかったから

 

人の波押し出されるまで

ぼーっとしてた者の勝ち

 

暮れに暮れが重なりもうじき

心は病んでゆくでしょう

優しい人に手をとってなどと

今さら言えたはずもなく

 

考えこむと否が応でも

夕日を見送ることになる

洒落た街にぽつり

そんな自嘲で年も暮れる