おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

アイリッシュティー

せめて12時には寝なさいよって言いつけを

破っても

守っても

もう貴方からは知らぬ日常

 

温かなアイリッシュティー

淹れるほどの知識もないわ

買ってきてたね

あれでいい

少し温めて

 

それで夜を

この時を遣り過ごせば

ゆっくりでも

足掻いても

いずれ、堕ちるわ

 

何処にいたって平気な人がいるように

何処にいたって平気じゃないのよ

でも慣れたから

もういいのよ

 

昼間歩いた初めての道も

あれは本当に道だったかしら

ほらね不確か

そういうものよ

 

それで日々を

過ぎゆく時を

積み重ねてゆけば

足掻いても

どうせ、堕ちるわ

 

せめて12時には寝なさいよって言う声を

思い出し

掻き消し

好きに生きるは難しいものね

 

落ち着くなら

アイリッシュティー

手に香りにつけて恋し

 

もうあんな狭い部屋じゃないんだからね

何に対抗心

こんな真夜中

洒落たもの飲んで

らしくないな

 

堕ちゆくなら

アイリッシュティー

温かさを知ってから