おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

街はずれの明日は雨

灯りひとつもなくていい

寂しいならそこへ行きたい

なんだ平気さというのなら

余計な世話を焼いていたい

 

街から少し外れたところに

お前の心はあるらしい

騙し騙しだというのなら

それに一生付き合っていたい

 

明日は雨

予感だけで

俺を遠ざけないでくれ

歌のひとつも持たないが

そっと熱だけ伝えよう

 

灯りゆらめく街にいて

寄る人はみな煌びやか

そんな世に溺れさせないのは

引かかり続けるか細い声

 

足早になれば遠ざかるような

摑めば消える雪花のような

騙し騙しと己蔑む

お前が美しく見える

 

今宵も泣き

予感がして

俺も少しは分かってきたか

寂しさという名前が嫌いなら

名づけずただ傍に行こう

 

灯りひとつも持たぬ間に

あの賑わいも届かない

潜めて暮らすその息が

何より大きく尊く聞こえて

 

歌のひとつも持たないが

そっと熱だけ伝えよう

明日は雨

予感があるなら

俺も此処に居させてくれ

 

明日の雨

どんな音で

お前の胸に響くのか

灯りひとつもなくていい

そっと熱だけ教えてくれ