おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

春の宴

春の宴 夜桜、見てたはずの目が 閉じて、思い浮かぶになる 通りは春に覆われた もう世を忌み憂うこともない 春さ、春さ、夢の宴よ 泣くも笑むも貴方の心地 どうか、どうか、幸せにありますように 黄泉も浮世も 酒は飲めぬか 堅いこと云わずにおって 交わす盃…

物思いにかけている

飽きもせず 昼夜逆転の物思い 時代は移ろうとしている いっそう深まる心根の語らい 何か口にしたほうが 具合はよくなるかもしれないし 黄泉戸喫と区別できず なんと心許ない夜半 堪えているのが標準だから わからなくなっているのでしょう? それでいいので…

いてもいいかな

つながりなんて求めてないから 暮れ、商店街の賑わいもキライ 見知った人どうしの声は1つ 胸を刺して消えてくだけ あぁ 望んだ景色は遠いなぁ 此処じゃないって呪文にも飽きて 痛いなぁ 相変わらずの部屋に 鈍行の車音、霞めば まだ居たいなぁって思えるん…

独り善がりと呼ぶなら呼べば

私ぐらいだと思ってる 重たい扉 文明の進まぬ人心 広がる緑と青 感受冴え 息吹へ宇宙へ神へ 脆い身体 怯えも恥ずかしさも 帰れない家 幾分かマシな教室 車酔い船酔い人酔い 遠き市井 届かぬ空 隣り合わせた死 続く日常 負った傷 黄泉との道 思いより考えて …

戻れない

夕凪、涙はぬぐったはずだった 手当たりしだいの自分はげまし もう戻ることない町を その時はそれと気づかすに 伝ってゆくんだな 場所から場所へ 流れてゆくんだな 時から時へ こんなはずじゃなかった 憎たらしい感情の繰り返しだ 夕風、グラウンドに残った …

春気を持った空なのに

春気を持った空なのに どうしてずっと涙堪えてるの 小さな窓からしか 見えない斜めの景色 少しの光もあっていいんじゃない 気を抜いたらすぐ臥せるよう できてるのかしら 悔しこの身を 天へ還すまで しばし、出もしない声で ささやき歌う 春気を持った空なの…

In the Music

沁みこんでゆく In the Music 逃れられない檻のよう 街に出て騒ぎだす baby 真似はできないね 閉じ籠って涙流す baby 性に合わないって 世は天邪鬼のフリ In the Music 蹴散らすほど 嫌ってないしね In the Music ハンパな思いまで飲みこむ 魔法使いはあなた…

a.d.

間違いではなかったのだと 言い聞かせて締めたいんだろう たった四半世紀の身でも 何となく思うことあるから 想像ならつく 好きにしたらいい でもそれに巻き込まないで 自分のしたことは消えないんだよ それなら幼子にだってわかるかもしれない あぁ纏わりつ…

風の歌

いつのまにか たった1つ 息のつける場所になっていた ビルばかりの東京に 来たいと思ったのは自分だ 何も嘆くつもりはないさ ただね、少し必要なのは 緑と木漏れ日とそこにいる僕の 恥ずかしいくらい素直な時 風を感じることが好きで そういう名前をつけら…

風光る野

竹笛どこから 曳かれふらりと 歩を進めるのもいいけれど じっと聞き入る 遠ざかり近づく音 いのちが揺らぐさまに似て 風光る 野にいてもう 幻に見えそうだから 菜を摘むの 形あるものに託して 世の揺らぎ 竹笛さぐれば 風と重なる 美しきを愛でれば最期 しん…

ゆられ電車のおと

電車の窓は少しだけ 向こうと繋がってる気がするね 少しと言ってぼやかしたけど ほんとはもう全部渡ったあと? おいで、おいで 呼ぶのは陽 温もりに見せて操る影 止めて、進んで、 辿り着くまで 妖し夢でも見ていましょ 手を振ったらおしまい なごり雪とは違…

dear

彼は 私の心情を推し量ってくれる人ではなかったのだけど ふいに 訪れた感情に 話さなくてもわかってくれた そんな気がした 思いこみなら 恥ずかしいだけ どうってことないわ 思いこめば 支えられてるよな気になって なんとか生きてゆけるって 唱えさせてよ …

リズムの正体

泣きじゃくったこと思いだすだけで 呼ばれたように胸痞えるのは 暮れの空気を思いだすだけで スッと息ができるようにする代償 うまくはいかないなって嘯いたとき うまいことできてんなって思いも寄って 懲りもせず 神様、 神様、 声かけてみる ちょっと揺れ…

surviver's high

暮れの4時半 西の町はまだまだ日が高かったっけなぁ 旧暦、初夏の愛おしさったら スッと日が落ちる気にはいる ねぇ涙ぐんだら一瞬なのに 最後に笑った記憶を呼んで 錆びついたレールは軋む 家路あなたも向かう途中? なんだかんだで ほらsurvive 逞しくなっ…

陽気の勝利

重苦しい何週間かが 晴れてきた気がする キャラメルラテなんか買っちゃって 柄にもないなぁ 神様 やなことは消えるんじゃなく 薄まってゆくものなんですね 陽気うれしや 謳歌したいなど うたわせてくれる 陰りも見えていい 胸痞え手当たり次第の 思考に飛ん…

今お前に落す歌

安らかであれ お前は生きているが いつ朽ちてもおかしくない身 誰が先か決して序列ではない だから今にも尊き身 赤き陽気に油断した また冷えは残っていた 凍えぬように1枚羽織れ なんなら温もりを求めて いいんだよ いいんだよ 信じられぬかもしれないが …

徒然

目覚めて慌てて出てく朝 憂いも嘆きもなんのその 考えてるヒマもなくって あぁ少しは忙しいほうが 性に合ってるのかなんて 疲れてすぐに倒れるくせに 黙って思い悩むのは嫌だから 道端にいる花なんて 1ミリも見ない荒くれだから ちょっとだけ、ハイになって…

どーかしてる日

なんだか静かに hi tension 桜が散ったのは道の端見て知ってたよ 道理で気は春を越し 薫りだすのは すぐさ風 はしゃぎすぎないようにって 思うことが楽しんだよ 飛行機に乗って ほんの2時間したら 会えるはずの人 こころで遠ざけても まだ思う 恋をくれてあ…

縁と波音

波音は通りすぎざま そっと でも強く後ろ髪ひくから 1人きりでは歩けない道 1人でももう慣れた街 逆さ縁も飲みこんだのね 大丈夫 幸福はどこにもない 明日は笑えるかな 考えなくていい 今日をやりすごすだけでも ものすごいことなんだよ 波音が残っている …

くもりぞらのメロディー

It's so cloudy 今日は大きく息をして保ちましょう 涙はらんでいるみたいね 遠くの遠くの空を見て 季節のめぐる鮮やかさに 陽のゆく切なさに とらわれてしまうことが 何よりあなたの才だから ゆっくりと揺れながら 好きなメロディーうたっていてね いとしい…

真昼の窓

眠り落ちそうな真昼の窓 差し込む日はきっと高く 薄緑の電車が走る 見えなくても車音きこえる もう大丈夫 夢の中で抱きしめてくれた人は遠いなぁ ずっと昔の声を呼び起こす こんなに残ってることが尊い世 明日は雨の予報 それはこちらで決めるから 黙ってT…

歌はどこへ行った

春眠、白昼すらおぼろげ 開け広げてもいないのに届く町の香 何もかも重くて一時、いのちが立ち止まる 歌はどこへ行った さやと水の流れ 作りものでも流して心落ち着け 念じるほど遠きものになる 次第、気色の穏やかでない 澄んだものなど寄越してくれるな ま…

鐘の音に思い出したこと

何枚か残った写真に 屈託なく笑う君がいて あぁ少年少女のころは置かれた環境がすべて なんだかズルイなぁとまで思ってしまった 風邪ひいて落ち込むって変だよね なかなか君の教室まで行けなかった日も ぐっと堪えてたあれこれが 何でもないことなんでしょう…

やわらかさの中

日差しの色が春になった 誰かの憂い運び去るよ 今だ青き心のうちに このやわらかさが届くよう 必要な場所に 必要なだけ 人や愛や苦や時間が あればいいのに 儘ならぬ世に一石 否、石どころではない もっとやわらかきが届くよう 季節を告げるようにできている…

香の中

遠きものは遠ざかれ 追うかどうかも思い及ばぬ 春の香にあてられれば 私の芯など揺らぐもの 思い遣るに及ばぬ 好きに流れ 良きに巡れ

清明の床

体が重いな だけどそんなことばかり綴っていたくはないな 清明に反するのは違う気がする 変なとこで律儀 声を上げ歌うのが心綴り残すのが 唯一の この世で苦痛なくできる業なのだけど もう今は気も果てて 春うららかに出ることもできぬ いつ何時、身が果てて…

日の始まる

眠り起きたらもう全部 波が引くように行ってしまわないだろうか 布団を頭までかぶって 念じる癖はなくならないね ガラス越しの光だけで とりあえず朝がきたことは 十分すぎるくらいわかる部屋だよ 一昨日から身体は重苦しいままでもね 口ずさむ力もなくて そ…

明けの苦情歌

古、囚われの姫には たいてい救いが現れる 片や、この身に起こる苦に 何か降る気配もない 物語は綺麗に進む 扱えない類があるのだろう 苦さえ美しさ孕んで進む 私の錘はどう処理しよう 陽も猛き春あけぼのに 重き身体を上げるのは 毒と苦と動悸と心痛となん…

春の宴

夜桜、見てたはずの目が 閉じて、思い浮かぶになる 通りは春に覆われた もう世を忌み憂うこともない 春さ、春さ、夢の宴よ 泣くも笑むも貴方の心地 どうか、どうか、幸せにありますように 黄泉も浮世も 酒は飲めぬか 硬いこと云わずにおって 交わす盃 気まで…

嘆きの隣で

嘆きの隣で 花を散らすの? 珍しいわね 束ねて供えるものだとばかり この土地の風習なのかしら 眠りびとと決めたあなたのやり方かしら 嘆きの隣にいる時には その嗚咽さえも羨ましく思える 嘆きの隣に立つ僕は何もない ただ心臓が 吹かれ花弁 どこへ行くのよ…