おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

記憶に添う人

もう堕ちる寸前の うつろうつろには 夏夜の湿った空気が入る そっと髪を撫でてくれることが 愛してるより嬉しいと あなたは知らないだろうけれど 布団を深くかぶって この世の恐怖をすべて避けた 記憶がどうしたって 逃れられず夢に見る 悲しい人生に添える…

後ろ暗さの如何

後ろ暗いことないのに あるような気に なるのね 教育のせいだと 謳う向きもあるのね 現代の根拠を持って 然し理由のつかない 後ろめたさが あるのね 三つ子の魂の 言い伝えでも添えるけれど 説明つかない部分で 生まれてすみませんが 染みついて いるのね

雨音

水音 予報で知っていた昼前からの雨 ならもう出かけるのは止めておこう 終始気だるい人生が 身体の思い生活が 余計に鬱陶しく思えたから 返す本もないし 呼ぶ人もいない ただ自由過ぎる日に 雨の中に飛び込みたくないよ そうやって うつろうつろと四半刻のの…

受け止めてくれる腕があるだけで

花火は儚いほうが好き だからね貴方に添いたくて まだ耐えらえる弱りを もういいかって寄りかかった パチパチと閃光 遠くへと煙りゆく もう僕は 受け止めてくれる腕があるだけで 死んでもいいと思った 暮れ時 汗が乾いても 昼間に受けた熱に酔い 昔耐えられ…

春先情話

木の葉を見たのよ 春先に だから狂っているって言われるんだわ いいのよ もう今生で何言われようと それよりも彼の人に会いたい それはむつかしいものね だって交わらない世なら 歩けど叫べど結果おんなじ 木の葉を見たのは本当よ 言わないようにしていたけ…

愛酔いの月

いつまで月を見ているつもり 昔の人が愛に寄せても 決して綺麗には映らなかった 僕の目は濁っている 寂しかろ苦しかろ 穢ればかりが浮き出る黄 どうして人は無垢に愛でる 気づいていないのだろか いつまでも月を見ているつもり 愛していますの意はなくとも …

可憐の子

俯いているのが気にかかった 世憂うほどの子に見えなくてね 重い鞄を右に左に持ち替えて 小さな体でずっと歩いた その姿を 見止めるたびに 添いたい ただ添いたいと 念じたけれど 叶わずの空 君は笑いながら去ることになる 少しばかり先に生まれて 力も体も…

暦と生きびと

日付へのこだわりが強いわりに 早く過ぎ去れと念じる 己勝手が 治らぬ病より厄介ね また春は陽気に来やがって 人の気も知らないで 旧暦のころから生きる者とすれば もう染みついた癖も抜けず あしたは駆けるで手一杯 水汲み持て もう知られても知られずも 変…

頭ぐらつくときには

頭がぐらつき 記憶薄れるとき 暮らし向きのことばかり考えてしまうわ 呪いたくなる性根 慈しむ家族が無くても 怯え暮らすよりましだもの そうやって無理くり 一人生き延びた 果ては倒れる四畳の部屋に あぁ身こころを整えて できれば誰の目にも触れず ただ朽…

若人かなた

採れたての野菜に齧りつき 説教のように綺麗な言葉を吐く 彼奴は誰だ 俺の知る 剣士ではなかった か弱き女を肩に抱き 顔も見せない囲いよう 呆ける彼奴は誰だ 俺の知る 顔つきではなくなっていた もう其れで良いのかも知れぬ 此方が一人で 旧時代に縋り 戦い…

暮れるな春の日よ

優しいふりしたあの人も 暮れ時にはもう遠ざかる 曇り眼には諦めて 人を信ずる心捨て来たか それでも鳥の鳴く 告げの時 やたらと、けたたまし 名残り時 暮れるな暮れるな 春の日よ 人は問いに答えるより前 死んでしまうものだから

心の置きどころ

知ったつもりになることは いちばんの愚かだから そうならないように いつも気掛けているのだけど だめね あなたの側に居すぎると 逆に心掛けがすぎて 狂い出しそうになる 私の存在など取るに足らない 価値のないものに思えるから 少しばかりの傲慢を身につ…

偶の見舞い

臥せった姿を部屋の入口 隙間から 見ていた姿が頭に残っていて どうしても離れないから 気を揉んで 珍しく 顔を見に行ってしまった 柄にもなく 此方の憂いなど知らぬよう 気の毒とは程遠く 彼女は窓の外を見ながら 澄んだ声で歌っていて 呆気にとられた僕を…

いとしの世界と君

baby faceのいとし人 今日も素敵に歌ってら 花を摘む空を見る そんな凪さえ忘れてさ candy voiceのいとし人 今日も無邪気に笑ってら 風を切る星に乞う そんな規律も放ってさ 君の見る世界が好きだ どんなもんかも知れぬけど 君のいる世界が好きだ この熱を僕…

ともにふらつこ

ぐらついても 今日は仕舞い 客の来ない寂れ酒屋 酔い振り 手を待ち 身を雪崩れさせて 今日は宵宵 ともにふらつこ 目を擦れば 今日は仕舞い 客の引いた街の並みも 良い振り 面持ちに騙されて とろける乙女 今日は宵宵 ともにふらつこ

耐える繊細児

繊細であることを 事、主張しようとは 一度も思ったことなくて なんなら恥ずかしいから 隠し通せないかなと 思案錯誤に忙しい ただただ暮らしてゆくために 繊細であることが 自分と同居するために 必要な毒は吐かせて 必要な智をあたえて 繊細であることは …

気の乱高下

また外気は乱高下 おどけた振りの生真面目が 生き馴染むまでに数十年 名残り惜しむことに数十年 すぐに仕舞うと 先達の あらまほしきと 唱えずとも 教えてくれているではないか 気は巡り季もゆくではないか 其れにつられて乱高下 行ったり来たりの心根が た…

残響

心砕ける音のする 自分の中でしか響かない けれど大きく残る 喉の詰まる 絵画を覚えるように 記憶に景色を残すように たとえば 物心つくまえの たとえば この星に来る前の すべてが今ここのように 残る性分です

神の子等

www.youtube.com 世界を変えてしまうような神のみなしご 人里遠く離れた村に生まれた1人の少女 伸ばした髪を2つに結い 逞しく駆け抜ける 母の愛を知らぬままに1人育った少年 空を見上げ問い続けた その瞳は強く 2人が出会う時 声が胸に目覚め来る 世界を…

春は貴女を連れてゆく

来ましたよ 気だけで遣られる春先が 先刻便りは認めて 貴女と離れたことを悔やむ 語らいたかったわね この気の中で 長閑のふりした 連れゆき癖で 幾らだって狂うことも 情に嘆くこともできるでしょう 貴女と連れ立って 歩きたかったわ それなら少しばかり 正…

さよなら きれいな歌

祈る振りで 誤魔化さないように 僕は汚い人間だと 確と自覚して 足先定めよう きれいな歌に依らないように わだかまりは 時間がたっても 僕に蔓延る細胞だ 取り除くには 一生じゃ足りないや 捻たまんまで終わったとしても 祈る振りで 誤魔化すことだけは 僕…

束の間のBlues

束の間のBlues 泣いたりは 遠い世界に置いてきた 何周目でもないよ ひとつのいのちが ただ続いてるだけだから 種明かしは 何百年後 誰も知り得ない 何千年後 歌好きになり 心なぐさめに ひとふし覚えただけだもの 得体の知れないものにはただ 訝るだけがもう…

愛とどく

www.youtube.com 毒が回るようよ 知らない毒が 夜泣き鳥も静まるころに 触れる肌には熱持って 何方とつかぬ手を取って 2人 野を駆けた少年が いつの間に大きな背をしていたの 愛されるとは こんなにも息詰まる 神も知らない贅沢な朽ち方 気を遣る情歌 夜風障…

貴方の隣

果てるときは 貴方の隣と決めている もしかすると 人の世では理になくても 歩幅合わせること できないのに 好いたものだから 焦るほどに 遠ざかるから追い縋る 悪循環は 胸の中でどろり 生き意地汚く 傷つけられても 心痛めても いいから、いいから 果てると…

遠い背

追いかけるには 君は大きな背中 世の影知らずの純粋が どれだけ眩しく 憎たらしくもあったか 分からないでしょ たまのたまに 男に生まれた人 此方だって 選ばず女に生き 焦がれるものに 名をつけようとすればもう 恋になる だから 追いたくなかったのよ 遠く…

人と季の呪い

またあてられる人の気 凝りもせず賑わいの街へ 久しぶりの神宮前 坂を人が埋め尽くすのが 避けて歩きたいよ あぁそういう奴だどこだって 負けて学ぶより すっと消えておくようなさ 太陽は来て 気は冷えて あべこべ名のつかぬ 季節の手前 入り混じって 混乱す…

春や呼ばじな

ぐやん続くね あんたや養生して 春ん桜には間に合わんでも とうじんなかちや ならんごと 人の寄り合いの好かんとやろ そいならそいで よかたいね 好いたもんば ようけ食べて なんとか起き上がるっごと ぐやん時にね なんもせんがよかろでん あんたの性分にや…

月ばかりの罪

痛みを覚えるのが先で 曇った眼を正すのを忘れていた かといって日なかの一人歩きは 連れ立ちに不足あり この世から浮ついている どうしたって行き場はなかった もう月しか 帰る場所はないのに 追いつめられたら 姫にもなれない 土曜の人波に酔い 春はいずれ…

知らぬ汽笛が鳴る時は

夢に覚めても虚ろ時 眠り落ちても震う身に 故事に倣うまでもなく どこにいるかは不確かで 高く隔てた壁の中 知らぬ汽笛が鳴る時は 思わずにいられよか ひとつ確かにある輪廻 時を飛ばして数えてた 古い毒に育てられた身に 伝え噺をするまでもなく いつにいる…

水流れがあれば

水流れがあれば生きてゆけると 確かに思えた14の時が 大人びてると陰で言われて 捻くれてゆく音のした 海の綺麗に騙されないわ 大抵称える故郷の歌も 雁字搦めと引き換えでしょう そっぽ向いて放ってやるわ 渡り廊下の緑に惹かれ 立ち止まってた訝しの子は …