おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

止まない雨に、悲しいだとか

歪んだ世界を見ていた なんて愚かな声上げて世界を見ていた 泣きたくもなる まだ この空愛せるかな 一瞬も違わず痛む胸が この世界は止まない雨のよう 祈るような願いは 見てた 知ってた 答えもないまま 夢や恋に押し潰されて 歪んだ世界を見ていた なんて愚…

産声を上げた時の記憶が無いのは

産声を上げた時の記憶が無いのは 産声を上げた時の記憶が無いのは 何もかも分かったつもりにならないためだ 人熱 街の音に お前を刻む ともすれば驕る身に 卑しく脆き身に 己が正しいのだと 全ては浸れぬぶん 間違っているのだと 全ては責めぬよう 産声を上…

月夜懺悔

赤い灯を残すまで あなたが必死で駆けた町 誰も気づかぬそのうちに 戦は終わり世は清らか 命は尽きたのか まだ辛うじて形だけ留め だから誰も気づかぬまま 戦は終わりを告げた 黄色い月が昇るまで あなたが必死で唱えた呪文 誰も気づかぬ宵の内 妖は静かに去…

闇がくるまでの話

夜半、安心に変わる あぁよかった また変な時間に眠ったおかげで 恐ろしい暮れをやり過ごせた 今日は感じもしないまま いつの間にか過ぎてくれた 夜に押しつぶされそうなんて 笑っちゃいそうよ なんにも怖くないじゃない 闇に入ってしまえば優しいものよ 暮…

Rロード

すぐに泣いちゃったあのコを笑うけど 明日どころか今日は我が身よ 環七ぶっ飛ばしたけど 晴れる気も晴れない だって 安定も尊敬も矜持も罪も ごった煮にしてるみたい どうせ 傲慢も友情も卑屈も嘘も バレないし とっくにバレてる いったん帰って落ち着かせよ…

ひと思い ひと歌い

どうしたってこの世の実感は 受けられないようにできているの ただ虚ろなだけじゃない 狂っているわけでもない 誰も言ってくれないから ひとり言い聞かすに限る こじつけながらでも 日常をこなしてゆくしか 神と世を繋ぐ 負った使命の激しさと 人知れない虚…

問い降る夜

遠い遠い町からあなたは来ました それはそれは遠くて悲しくもなる What 's the world? Who's me? 遥か遥か彼方へ呼ばれる日も来るやも けれどけれど遠くて泣きたくもなる What 's the world? Who's me? What 's the world? Who's me?

ホッとチョコレート

甘い香りね ホイップ多めにしたホットチョコレート このあたりでホッとひと息 休んでいかない? 1人なのには変わりないわ 思い巡らすのも止められないけど ホッとチョコレート ひとときだけでも やわらかな空に あたたかい緑につながるような 時間がながれ…

世の一刻

目に映るものは全て毒 降る時は全て災い 閉塞は元々から備わり 可哀そうな生き物だと彼は言った 尊い歌は 感じる力のない者の前で歌われ 清い言葉は 意味を得ぬ者に届く 長けき子は 器無き親の元に生まれ 自らを失した この世は悲しいことばかりと 彼女は悟…

彼女の背

髪結い 部屋を後にした 姿は美しかった 彼女になりたかった 追い縋る男の手を払うまでもなく 気で払う なぜそこまで前を見る 風を切る 地球が味方するような 靡く髪も目も 細胞からほしくなるほどの可憐を 持っていながら要らないと言う もっともっと前へ行…

慟哭に寄せて

憎しみしか生まれない島へようこそ 長い旅だったわね 長い旅だったのに やっと行き着いた先が楽園とは限らない 悲しくもなるわね 淀みが見えた瞬間にこの世は閉じるのか 愛されないと決まるのは生の瞬間か死の瞬間か 草木は山々は水平線は 汚らわしいくらい…