おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

2018-01-01から1年間の記事一覧

願う夜には

願いごとを書いた 遠い昔が今も残る 冷たいアイスクリームと 汗ばんだ夜に風を覚えて 揺れる葉 今なら 何でも叶うよ 心に思えば 未来はあなたのもの 忘れないでね 大人になっても同じよ 息切らして会いに行った はじめての感情に 名前もつけきれないから 恥…

時空守

時空守 ほらまた、人影が見えた 存外騒がしい街だな 果たして街と呼ぶものか 屁理屈はさて置き ひとまずベンチに座ろうぞ 古めかしくも然と立ち このまま3年と言わず 30年300年居続けて ただ眺めるだけとは、いかないか 時空守の哀しきは その役目にあ…

ウィスタヴィナ

とても笑えないようなことを 君は笑ってみせた とても笑えないようなことを 歌ってみせた 自分がどんなに小さい奴かって気付かされたよ そうやっとのことで言えた僕を大きい奴だって笑った もっと歌ってくれよ もっと笑ってみせてよ 何度でも何度でも叫んで…

baby

気にしないのが1番なんだって だって何だってそうでしょって 簡単に言ってくれるな こちとら悩み放題で 死ぬまで続くことわかっていて ほらまた思い込みだって 1人で絡まってるって 言わせておけば好き勝手 もう天に望むのも止めたのに 瞬間ひかりを施し …

彼のように

本当に優しい人は きれいな言葉を吐かない 感じとってしまうから 渦巻く痛み汚さを知っていて 庇うように それでいいとだけ 全力でくれる 小さなことは笑い飛ばせ 伸びやかに生きてゆけ 何度言われて 何度出来損ないだと自覚しただろう 彼女を 美しいと 言っ…

閑話

電車には何とか間に合いたいけど 僕が乗った瞬間発車してほしい 綺麗事の歌は1ミリも入ってこない いじめられるだけならまだしも それをあの人に知られたくない 1人がかっこいいって唱えるのもめんどくさい いつになっても訪れない 幸せなんて代物を 待つ…

嘔吐

声を失くしたままで何を見て歩けばいい 心穢れは積もり 愛の唄 夢見は今 声を聞け 愛を知れ 光など無い場所で 夢を見て 愛を知れ 光など無い場所で 積もり積もった想いは いつか いつの日か風になる 空を見つめること そして 地を這うことを忘るな 積もり積…

時計台の色

羨むよ いくらでも それくらいよ 私の意味 あぁどこまでも高く晴れるがいい、空 あのコの能天気さにあたっても 気づかれないんだから ほっとけばいいのに、つらいね 時計台の前で1人待ってる 愛しい人も 思いでさえやってこないから 滑り込むよ 何時の電車…

桜風

いつかの花びらを覚えているかな 風が吹いたら また会おう 桜色の空 見上げた僕らは 何も誓うことなかったれど 季節めぐるたび いつかの眼差しを覚えているかな 風が吹いたら また会おう 春風が吹いたら また会おう この風が吹いたら 桜の色に染まる なつか…

2つの背中

2つの背中 2つの背中をずっと見ていた かなしいことにつまずいても 心安らぐ場所があれば どんなに楽に生きられるだろう 2つの背中を遠く見ながら ずっとずっと考えてた もう子どもじゃないから本当はすぐに追いつけるけど わざと距離をとってゆっくりゆ…

運命の上に立つ

運命の上に立つ 冷たい雪に染められた砂の上立つ朝は 未来でも懐かしさでもないものがよぎる 運命は決まっているのだろう それをなぞっているのだろう どこからか降ってわいたような声が だけどまだ抗う心が もう全て諦める心が そう 海風に吹かれて迷える …

ゼントラ―ディになったみたいだ

星の見える町だけど 夜の静けさに押しつぶされそう 生まれ育った町だけど 懐かしさだけじゃないでしょう ゼントラ―ディになったみたいだ 遠く続く波音に 胸の奥まで持ってかれそう 歌い歩いた道にひとり 呼ばれ戻ってきたんでしょう ゼントラ―ディになったみ…

君の遥

君が遥を望むのなら 僕は何も言わぬままに 遥が君を望むのなら 僕は何も言わぬままに 苦しい胸とはこのことなんだろう ただ張りつめてゆくんだ 救いもないまま 時計の針さえ気に留らぬほど 遥しか見えない 遥だけが欲しい ―声にならない 遥は君のもの 分かっ…

ー臥せる床より

空は狭く、どこまでも遠かった 伸ばす手もなく、臥せる床は沈みこむよう 踠かせてくれ せめて 力のない魂でもまだ此処にいるのだから 愛語る者など 傍で看取る者など 持たぬ身のまま 暦はどうやら 夏は来ぬと 口ずさむことできるよう 一層虚しくもなろう い…

私の魂をかえして

私の季節をかえして 私の魂を いつのまにか動く この街も時も 私だけ失ってしまったの ―a man can easily kills a woman's soul. alas,it's the truth 涙も枯れた頃 また息苦しい涙が 私の季節をかえして 私の魂を 世界中から責められてるよう 1人きり朽ち…

うたはじめ

生きているかも分からない時間を幾度重ねても 届かない確かな領域 虚しさや生きがいの話ではなくて 感覚がなくなってく 感覚が火を噴いて湧き出すことを 捉えきれずにいるんだ 助けてと 救ってと 声を上げることが うたの始まりだったような 熱くなる星で す…

夕暮れ

夕暮れが心揺さぶるんだよ 悲しいことはいくつあったっけ 覚えてないなあ 自転車のカギなくしたまま どこまでゆこうか いじらしいくらいね とても大切なことに思えた ぐしゃぐしゃな魂が焦がれた 何億光年先までも続く星空はもうちょっと先で だんだん暮れて…

チャイム

心の休まらぬ日曜の暮れに 通りかかった学校の いつかに似た姿に 聞こえぬチャイムが響いたのは 精神の未熟と記憶の確かを ずっとずっと持っていること これからも付き纏うこと 日は翳り 闇来ても まだ音だけ生きるのだろう 身を捩り 苦しむほど あたたかに…

タマシイノウタ

悲しいなら悲しいまま歩いてゆくことも 正しさはまだ何処にも見えず 夕暮れの鐘の音ひびく 何も成せぬまま巡る月日は いつか私を傷つけた人のせいにして この手をのばすよ この耳すますよ 魂のうた 忘れるな 歩いてゆくことは 課せられた ただ1つの生きゆく…

故郷の空

はじまりの歌を忘るな 雨がひとしずく 頬を濡らした 頬を濡らした 浜風に吹かれながら 見る夢がある 遥かを前に立ち尽くし 見る夢がある はじまりの歌を忘るな 雨がひとしずく 頬を濡らした 頬を濡らした ひとしずく ひとしずく 光に満ちた 故郷の空に手を触…

能力者

同じ地平には生きていないの 誰も気づかぬことだから ぐっと堪えて いつかを信じた 裏切られて 悟ってしまった 間違いであり、時には病であり それがどうした 痛み苦しみの捉え方ほど自由なものは無いわ あなたが1番楽な方法でいい だって喜びならまだしも …

街の行軍

まだ震えているのか 何度言ったらわかる 大丈夫だと 堪えたところで伝わるはずのない お前の持つ感覚も声も 飛び立つように 綺麗なものを 好む浮世で ひたすら地を這う 惨め憐れと 人の言うのは 容易いことよ 斯くと生きればいい まだ泣いているのか 弱くと…

時空守

ほらまた、人影が見えた 思っていたよりも騒がしい街だな あぁ、果たして街と呼んでいいのかなど 屁理屈はさて置き ひとまずベンチに座ろうぞ 見た目、古めかしいが 存外しっかりしている このまま3年と言わず30年300年居続けて ただ眺めるだけとは、…

誰が知る地にて

どうして熱があるのだろう 穏やかさと退屈さに委ねていればよかったのに また私は問答に堕ちてしまう 寄る辺なき身は 毎瞬惑い 熱でも出ようものなら もうこの世の終わり 足元が絡まらぬように ふわふわと浮いている 我忘れ舞いあがらぬように 呆気なく突き…

幻想

熱はじわり、上がってくるようだ 考えたくもないけど 誰も助けてくれないから 途方もない空間に思える 四畳半すらない部屋 うっすらと愛らしきもの 手紙をもらったから あぁそれでか 道理で体が反応するんだ 胸糞悪いとすぐに綻びる 防衛、病、救護、悲嘆 ど…

宇宙のはなし

心の中に宇宙が広がると言う 彼も歌っていた どうしてそれが夢や希望の類だと 人の決める 酷な命を課したもの 神は見えぬところで 在るかどうかからの 星座をつないで 神話をつむいで 銀河をかける なんて高尚な なんてあたたかな 私には遠い‘宇宙’ だんだん…

夜の徒然

夏の夜は 愛(かな)し人を思う夜 涼し風に触れて 唄をうたう夜 木霊の中でまた 灯を見たり 死を見たり それでも吹く風に 夏の夜は過ぎる 只一つも唄えぬ我 熱い孤独と闘った 祭りの前 人の無い瀬を見て ただ居た この地平よ 祭りの後 人気の無い あなた一人に…

f

記憶のはじまりからいい思い出はない 虚ろなままきたから感情の持ち方を知らない 大きな背中いつか小さくなってくとか 何かの本で読んだけど そんなことあるだろうか 私どうかしてるかな きれいな気持ちだけじゃなくて それは今も変わらなくて ありがとうな…

朝のリズム

何に任せても晴れぬこの身の 起きているか寝ているかではない 生きているか死んでいるか そもそも生まれたのか to be, or not to beですらないのね もう、だめかもなんて 物心ついてから何度唱えて それでもつづく体を疑うこの日 空は晴れた 予定外のあたた…

海はそこにある

悔しいから目を逸らす どうせ伝わらない感情のあれこれ わざわざ選んで砂浜を歩くわけでなし ただ生きているだけなのに 海はそこにある もうちょっとどうにかなったろってさ 懐深く持てなんてさ 大した意味なく吐かれた言葉まで 離れないけど 見知らぬ街から…