おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

夢かもしれない

夢かもしれない だって今まで誰が 夢じゃないよと ちゃんと在るよと 教えてくれただろう 夢かもしれない だって今までどうして 夢じゃないよと ちゃんと続くと 確信できただろう 夢かもしれない だって例えば ここのいま 現実だとして 本物だとしても 残るわ…

当たり前の呪文

何もせずに愛されるはずはない 何も成さずに認められるはずはない 当たり前の呪文を ただ思い出した駅のホーム なんとなく忘れてたのに 否、 それとなく押しこめてたのに 私をつくるものが どこにもないと気づかされる 一生、続くことは知っている 冗談じゃ…

がんばれ!地味子

がんばれ!地味子 今日も明日もきっといいコトなんてないわ 負けるな!地味子 どうせ続く日々 美しくも悲劇にもなれないのよ できればきれいなこと並べて夢見たいけどね うっすら気づいてる いーや、がっつり気づいてる 地味子にも今日がある だけどだーれも…

嗄れた声のはなし

ずっと声は嗄れていた 幼いころはたぶん違うけど 気がついてからはずっとだ 喉の奥にも何か詰まったような それが感情か身体かは 今からは探れない ひところ何も話さなくなった わざとわざわざ声を晒したくはない 恥じらう心も年頃だったろう 閉じてゆく思い…

熱を帯びたからだ

また熱を帯びたからだ 誰も愛せないようにできている 8時間の日常を過ごし 糧を得て 苛立ちに溺れる 咳をしても 1人、どころか ここに居るかも知れぬ 助けを呼んでも 涙に暮れても 慣れた線路の上に魂のせて 走れ 揺らぐ浮世の手土産に 1つ、節を覚えて …

すべて、あなた

街灯とトラックの光 私を照らすこともない 2人笑い合う時間はもう過ぎてしまった 運命も、人生も、すべて あなたで始まり終わるのに 私どうしたらいい 私どうしたらいい ふと振り返れば1人 帰り着いても1人ね どうしようもないなんて言う間に 何とか歩け…

先生

先生、私のこと嫌いですか 早く大人になりすぎた この虚しさをどうしたらいいのですか 先生、季節の風 青春の校舎は私にとって違和感の街 生きる意味の前に 生きてるかも分からないの とりあえず明るく振る舞えるけど 縋りつきたい その腕に 優しく笑う瞳の…

あのコは暗がりの中

あのコは暗がりの中 私は光の下 それはとても誇らしいこと だけど決して気分いいモンじゃない 教室の隅 うつむいたあのコ 何を思ってる? 笑い声に弾かれて 消え入りそうな視線 あのコの思いを振り切って 自分を守るので精一杯 私だって倒れ込みたい 今すぐ …

教室の隅から、愛をこめて

輝く人には分からないこと 起こってるよ 教室の隅で 残酷な朝を迎えて今 チャイムとともに席に着く きっと今日もまた 憧れてうらやむ私を笑ってくれることもないのだろう だって あなたの目にも留らぬ かなしい 教室の隅から愛をこめて 伸ばした髪をバッサリ…

解放

夕日がきれいだとか 風が気持ちいいねとか そんな誰にでもありそうな感覚とは違うのよ 高飛車だって笑わないでね 真剣に悩んでるの もういいのよ 禁止事項は1つもない 本当はこの世界 身体だけじゃなく心まで強張っているのね 病が蔓延した社会の中 ますま…

ナツコイ。

静かに恋をしていた夏 風吹くだけで戸惑ったこと 走り続けて 目の前も眩む中で 君を追っていた ずっと向こうで 笑っているの 誰を見てるの 私のこと覚えてるかな ただね 懐かしくて 少し思い出してみただけ 気にしないでね ほんの今だけ 独り言だからね バス…

夏、Nagasaki

宝のような時は過ぎ誰にも云えぬかなしみが真夏の空へ向かうから心まで焼けてしまいそう 斑模様の木々の影 揺れて何を問う あの日突然街は終り 途絶えた息のつづきを生きるのか 太陽に恨みなど 人の罪に終焉など 私は今ここに立ち知らない、焼けた空を思い出…

teen~green&blue~

響いたチャイムを背にして 長い階段を降りてく やけに騒ついた風も 僕の心には勝てない 今は与えられた日常 1時間に1本来るか来ないかのバスを待ってる 息苦しいなんて言えるはずないでしょ こんな町じゃ 鞄に隠したラジオは 雑音混じりのラブソングばかり…