春の陽気が
少しばかり苦手に思える質
桜酒飲みは論外として
情緒すら苦しくなる質
突き詰めれば
もう儚むほか
なくなってしまうから
あまり考えないようにしよ
ということを考えてしまう
堂々巡るうち寿命もくるもの
誰のせいでもないけれど
昏きに落ちるものもいて
認めてくれとは言わないけれど
ただ春気に障るものもいて
好きすぎて疎むなど
不器用な彼じゃあるまいし
だけれど一緒くた受け止める
器量もないのよ
春の陽気が
やはり素直に吸えぬ質
散るなら散って
それでいい
後の掃除は任せてよ