おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

明けの苦情歌

古、囚われの姫には

たいてい救いが現れる

片や、この身に起こる苦に

何か降る気配もない

 

物語は綺麗に進む

扱えない類があるのだろう

苦さえ美しさ孕んで進む

私の錘はどう処理しよう

 

陽も猛き春あけぼのに

重き身体を上げるのは

毒と苦と動悸と心痛となんて

歌にも落とせぬのは

 

物語は良きに終わる

魅せるべき未来があるのだろう

予感は美しさに寄り終わる

私の錘は穢れのように

弾き出されて

 

陽も猛き春あけぼのの

律儀にあると心地よさ

それも跳ね除けるほど強く

この身にまさか枷持つとは

 

陽も猛き春あけぼのに

重き身体を上げるのは

毒と苦と動悸と心痛となんて

歌にも落とせぬのは