古、囚われの姫には
たいてい救いが現れる
片や、この身に起こる苦に
何か降る気配もない
物語は綺麗に進む
扱えない類があるのだろう
苦さえ美しさ孕んで進む
私の錘はどう処理しよう
陽も猛き春あけぼのに
重き身体を上げるのは
毒と苦と動悸と心痛となんて
歌にも落とせぬのは
物語は良きに終わる
魅せるべき未来があるのだろう
予感は美しさに寄り終わる
私の錘は穢れのように
弾き出されて
陽も猛き春あけぼのの
律儀にあると心地よさ
それも跳ね除けるほど強く
この身にまさか枷持つとは
陽も猛き春あけぼのに
重き身体を上げるのは
毒と苦と動悸と心痛となんて
歌にも落とせぬのは