眠り起きたらもう全部
波が引くように行ってしまわないだろうか
布団を頭までかぶって
念じる癖はなくならないね
ガラス越しの光だけで
とりあえず朝がきたことは
十分すぎるくらいわかる部屋だよ
一昨日から身体は重苦しいままでもね
口ずさむ力もなくて
それでも微かに流れる歌が
皮一枚、この世に繋ぐ
あぁまた今日を始めるほかは
言い聞かせてるだけでもう
本当ではないんだけどさ
これが陽も受けない部屋だったら
もう沈みこんで起きあがらなかったかも
手を伸ばす力もなくて
鳥の声だけ聞こえる空が
皮一枚、この世に繋ぐ
あぁまた今日が始まるのか
口ずさむ力もなくて
それでも微かに流れる歌が
皮一枚、この世に繋ぐ
あぁまた望まずとも始めるのなら