おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

風の歌

いつのまにか

たった1つ

息のつける場所になっていた

 

ビルばかりの東京に

来たいと思ったのは自分だ

何も嘆くつもりはないさ

 

ただね、少し必要なのは

緑と木漏れ日とそこにいる僕の

恥ずかしいくらい素直な時

 

風を感じることが好きで

そういう名前をつけられたんだから

歌いたくもなるよ

 

かえりみちは

疲れて引きずる体

いつもと同じでも

すっと呼吸をして

いつもと違うでしょ

 

ほらね、たまに必要なのは

ぬくもりの中にしばらくいて

移りゆく様に立ちあうこと

 

風を感じるためのいのち

そういう名前に生きるんだから

歌いたくもなるよ

 

閉じるときは

一瞬なんだということ

青い季節にもう知っている

 

風を感じることが好きで

そういう名前をつけられたんだから

歌いたくもなるよ

 

風を感じたそのぶんだけ

歌いながら帰るよ

今日も、あしたのぶんも

 

風を感じるためのいのち

歌いたくもなるよ