おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

可憐の子

俯いているのが気にかかった

世憂うほどの子に見えなくてね

重い鞄を右に左に持ち替えて

小さな体でずっと歩いた

 

その姿を

見止めるたびに

添いたい

ただ添いたいと

念じたけれど

叶わずの空

 

君は笑いながら去ることになる

 

少しばかり先に生まれて

力も体も大きな僕が

その弱きに惹かれた引かれた

 

恋より重いものが残った