おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

遠い背

追いかけるには

君は大きな背中

世の影知らずの純粋が

どれだけ眩しく

憎たらしくもあったか

分からないでしょ

 

たまのたまに

男に生まれた人

此方だって

選ばず女に生き

 

焦がれるものに

名をつけようとすればもう

恋になる

 

だから

追いたくなかったのよ

遠くなること知っていて

だって

追いたくなかったもの

叶わないなら

 

気づかない方がましでしょう

 

思い出すにも

ついてゆくにも

遠い背中

恋の淡い日に

託けて少し浸らせてほしい