おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

2024-03-19から1日間の記事一覧

偶の見舞い

臥せった姿を部屋の入口 隙間から 見ていた姿が頭に残っていて どうしても離れないから 気を揉んで 珍しく 顔を見に行ってしまった 柄にもなく 此方の憂いなど知らぬよう 気の毒とは程遠く 彼女は窓の外を見ながら 澄んだ声で歌っていて 呆気にとられた僕を…