花火は儚いほうが好き
だからね貴方に添いたくて
まだ耐えらえる弱りを
もういいかって寄りかかった
パチパチと閃光
遠くへと煙りゆく
もう僕は
受け止めてくれる腕があるだけで
死んでもいいと思った
暮れ時 汗が乾いても
昼間に受けた熱に酔い
昔耐えられた弱りを
もういいよねって縋りついた
パチパチと閃光
記憶でも煙りゆく
ほら僕は
受け止めてくれる腕があることで
生きていてもいいと思った
静かに暮れるなんて
情緒を知らない夏がゆく
人は騒がし
その真中にいて
どれだけ僕が弱ろうと
受け止めてくれる腕があるだけで
生きているのかもしれないと思えた