おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

ねむりのくにの現実

お伽噺を抱いて寝る

つらいも昏いも明日を待つ

通りすがりに恋焦がる

未来も期待も砕け去れ

 

そうさそうさ

覚えの歌を

ひとつ唱うのに

いくらかかった

 

どうせどうせ

消える体を

ひとつ保つのに

こんな精一杯

 

お伽噺にだまされる

大人になるなら避けられぬ

通りすがりに耳澄ます

晴れでも曇りも好いてみる

 

もうねそうね

頼りの歌を

ひとり依り依り

いくら伝えど

 

どうせどうせ

言えぬ心を

ひとり詰めては

今日に溺れる