おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

はだけてゆく空

またも野分の行き過ぎた

背をさすって遣り過した

帰りしなのあの人を引き留めて

少しばかりの恋乞いも

 

思い悩みに

飛ばされた草を拾い歩き

立ち止まり

ため息もひとつ

 

あぁまた晴れ空来るか

べつに呼んでもおらんのよ

 

さらに野分の気配して

手を握って過ごしたいと

文のひとつも認められたら

今頃いらんわ恋乞いも

 

通りすがりに

心任せに抱いてでも

よかろうと

思えるくらいの恋しがり

 

あぁまだ雨雲来んか

どうせ死ぬまでの付き合いやろ