身の上話もほどほどに
酒場は開き
太陽の準備
そうくることは分かっているさ
一歩手前
少しばかり酔わせて
どうせ死にゆくものがたり
宵に泣き泣きさせてくれ
ふらつくことが得意な女
誰の腕でもいいわけでなくて
四方山話の溶ける酒
いずれ横たわり
地獄の沙汰迄
時のないのは分かっているさ
しばしの歌が
救う魂もあるでしょに
どうせ怠惰なひとひとり
酔いにまかせて暴言も
傷つくことが得意な女
何からだってこじつけて
また似合わぬ杯を
あおりあおりの
宵泣きたち