おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

ほらね異国の物語

知らず覚えた呪文は異国の言葉

水を幾つか隔てた

馴染のない

 

おさな心には幾らでも

吸い入れた

弾んだ

異国の言葉

 

幾つになっても

着こなせない彼是に

ざっと囲まれて

 

もう宵が待つからには

寝床の備えにかかりましょう

 

物語は大抵が異国のものだ

たとえば生まれた土地だとしても

 

此方が地に足を着けていなければ

文字通りの浮き世だ

 

まだ覚えたい異国の言葉

折り返しが近づいても

何為せていなくても

 

おさな心に曳かれたものは

大体が間違っていないはずだ