追わなくなった物語は
知らないままがいい
頼んでもないのに知りうる
あふれた世だというのなら
こちらから選んで掛かればいい
あなたの言葉の端を
気にして深読みして
勝手に傷つく
そんな無様を知られたくないから
すべて覆い隠してやる
街が嫌いだという時は
大体自分が自分を疎み
人に彼是言う奴は
暇か楽しみがないかの二択
講釈垂れて
何も為せぬ者
なってたまるかと
言い聞かせていたものの
なりたくない者になってしまう
決めこんだことはすべて流れてしまう