おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

千の現

夢か現か

分からなくなった

四畳半の午後を

確かに覚えているけれど

 

それさえ薄ぼんやりに

書き換えられてゆくのが怖いわ

 

十代の多感が為せたまぼろし

それにしては何十年経ても

いやに鮮やかなこと

 

貴方が忘れてしまっても

私にしみつく彼是を

1人で処理はできないわ

 

そうして

もう生きゆくこと自体が

困難に思えてくるのだもの

世話ないわ