おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

仕舞いの書置き

大切にされた記憶がないのです

するとどうなるか分かりますか

たとえば愛してくれる人が現れたとて

彼は冗談を言っているのだろうか

何かおかしいのだろうか

気を遣っているのだろうか

はたまた幼心の夢想が過ぎて

幻ではないか

まやかしではないか

妖の類ではないか

宇宙人か

彼が?自分が?

そんな尽きぬ問いが

ぐるぐると

1秒の間に何年分も

ぐるっと瞬足で駆け抜けて

どれも掴めぬのです

当たり前に髪を結ってもらった

望みを叶えられずとも

望みを聞いてもらえた

それが風邪を引いた時

敵と対峙した時

どれだけの力をくれるものか

力を持っている人は気づかぬでしょうし

力を持たぬ人は知らぬのです