どうして生きてこられたのか
不思議で仕方ない
たった1本の電話にぐらついたり
ベタに夕日で泣いてみたり
今さら流行りだした
生れ落ちた場所を嘆く彼是
そんなの初めから気づいていて
あとはどう処理していくかの話でしょう
それが何十年経っても
上手くならないのだけど
一瞥もくれないで去って行った人もいたわね
一瞥くれてから去られる方が辛かったりもするけれど
殴られようと蹴られようと
変わらない人生
きっと誰も覚えていないでしょう
傷を作った側は大抵
私より先に死んでゆくのだから
最後まで最後まで臆病に
決して自省などすることなしにね
とかくこの世は生きづらい
ならば降りてしまおうか?
そこだけは踏みとどまってくれと
幾つも遺された書物が
時を越えて語りかけてくるもの
たまに向こう側を
勧められることもあるけれど、ね