おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

聞こえたろうか

花火は終わった

僕の手に

何も残ることは無かった

誰かの背を追うことが

闇の中の伝手だと思った

 

花火は終わった

ざわめきも

静まればもう影なくて

誰かの背に負われることが

まるで宝のように

まぼろしのように

 

花火は終わった

色もいま

この世に1つ2つしか

誰か僕の背に負うことだって

身が許すならできたろうに

 

花火は終わった

縋っても摑めぬものがまたひとつ

誰かの背に添うことが

できぬか

世は儚ぬべき