おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

遠ざかる星

暮れに見た灯りを

翌朝、確かめよう

なんと想像の及ばぬ

それほど気は滾っていた

 

どうやって帰ろか

伝手も示さぬまま

また行ってしまったのね

遥か遥か見えもせぬ故郷へ

 

…ずるい人ね

 

星空は奇しくも

この部屋から見上げる

景色のよさなんて

求めるものじゃなかったは

 

この世の喧嘩も傷も

なんてことないから

早く示してくれれば

遥か遥か遠ざかる故郷を

 

…なんて夜よ

 

独りごつ

得てして奇妙な者として

死ぬわよ

このままじゃ

 

どうやって帰ろか

世になんと言われても

まだ縋ってしまうものね

遥か遥か見えもせぬ故郷を