おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

不幸の岸

生まれてから今の今まで一度も

幸せだとか楽しいとか感じたことないの?と

彼女の口調は私を責めていた

悪人のように仕立て上げられて

気分が悪かった

 

暗い歌を好きこのんで歌う女は

見下されて哀れまれて

また惨めが増すから人前で

鼻歌も歌わなくなるのに

 

分からないでしょうね

そちら側にいる人は

まるで川を渡った戦士のように

2つの世界に分けるつもりは

こちらにもなかったのに

 

誰かと誰かが添う時

除けられた者がどこにいて

どんな思いかを

人の笑い声が響く時

ただ聞くだけの耳が胸が

どんなに敏感かを

知らないでしょうね

 

どちらが勝っている劣っているの話ではなくて

ただただ知らないという話よ