おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

星呼び

遠ざかるようにできているなら

なぜこの星を作ったの?

会えないこと分かっている恋人の

書き残した歌に添う

 

日常は浅く

何の興味も失せて

食う寝る所に住む所

満たされるまでなくても

追い込まれていないのなら

 

幸せでしょ?って言う人

何の反論もできないけれど

 

遠ざかることを知っていたなら

なぜ私を堕したの

 

あぁ風に酔い

まだ星を呼ぶ

幼気な子がいつの間に

痛々しい妙齢になったもの

 

社会の仕組み

世間の彼是とは

離れた所で

学問に依る哲学さえ

違う気がしている

 

言い得ぬ思考を

めぐらせ巡らせて

誰も知らぬまま朽ちる命

例えば世を儚んだと

勘違いされたくはないもの

 

遠ざかることの備えにさえ思える

不思議なこの命ひとつ

証明は貴方にしかできない

どうして孤独に堕したの

 

好きな歌も赤いワンピースも

宇宙までも

無気力になりそうよ