おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

君の遥

君が遥を望むのなら 僕は何も言わぬままに

遥が君を望むのなら 僕は何も言わぬままに

 

苦しい胸とはこのことなんだろう

ただ張りつめてゆくんだ 救いもないまま

時計の針さえ気に留らぬほど

遥しか見えない 遥だけが欲しい

―声にならない

 

遥は君のもの 分かってはいても

どうして止められぬか この想い

遥は君のもの 分かってはいるさ

思い通りにならぬなど

 

君が遥の髪を撫でる 僕は何も知らぬままに

遥は君の胸に抱かれ 僕は独り眠りに就く

 

望むもの全て手に入らぬこと

結ばれる2人の影に犠牲があること

幸せはきっと言い尽くせないほどのものなのだろう

だからその裏側はこんなに苦しいんだろう

―知られたくない

 

遥は君のもの 分かってはいても

どうして止められぬか この想い

遥は君のもの 分かってはいるさ

思い通りにならぬなど

 

望むもの全て手に入らぬもの

ただ僕は犠牲とは思わないことにした

望むもの全てが手に入らずとも

大切なものはきっと ほかにあるはずだ

―言い聞かすけど

 

遥は君のもの 分かってはいても

どうして止められぬか この想い

遥は君のもの 分かってはいるさ

思い通りにならぬなど

 

まだ迷いを込めた低音が響くけど

もう迷いは捨てた

遥にはそう伝えてくれ

伝えずともいい

僕が思うだけでいい

 

君の遥 僕の遥

春が来るのか分からぬまま

過ぎゆく日は

いつか夏を迎え そして巡る

君の春か 僕の春か

そんな単純な問いじゃない

 

君の遥 愛し遥

君の遥 それはせめて 心の中でせめて

僕の遥

 

遥は君のもの 分かってはいても

どうして止められよか この想い

遥は君のもの 分かってはいるさ

思い通りにならぬなど

 

君が遥を望むのなら 僕は何も言わぬままに

遥が君を望むのなら 僕は何も言わぬままに