西までなんぼ掛かっても
駆け出したい時がある
方角がそのまま逃げ
東はきっとススメ
後退するさ
あの暮れ時を見るためなら
懐かしさに噎ぶよ
飾る錦も無いけれど
帰ってもいいかな
西までなんぼ辛くても
足掻いてみたい時がある
待ち望む人も無かろ
唯々噂話
餌になりにも行くさ
あの暮れ時に立ち会うためなら
田舎の幸せにはそぐわぬ者
疎まれて居所無し
泣いてしまっても
西まで
西まで
なんぼでも駆けてゆきたい思い
足絡まっても腑抜けても
あの暮れ時を見るためなら