おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

明るみの正体

空が明らんでゆく頃合い

浸りに落る

 

大した物でもない命が

揺れに揺れている

 

また足挫いてさ

格好付かない惨め盛り

恋人は去り

親の手など思いも出せぬ

 

いよいよ世捨て人か、という時に

空が明らんでゆく

 

やれ希望だ朝だと

讃えなければならない圧

そんな物には愈愈屈しませんよ

 

暗がり好きが

そう簡単に治るまい

恋人の影

親の歪みも覆い被さり

 

いよいよ世も末か、という時に

星が馴染んでゆく白い空へ

 

明るみは

夜と交じり夜を受け入れて

唯々生まれる