おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

夏の綴り

手紙を読み返すのは

お互い無しにしておかない?

ざっと750マイル

もはや歌にもならないし

 

夏がゆく時は必ず

暮れ浜を思い出して

あんなところに制服で並べるのも

恵まれたものよねある意味

 

いつでも気づくのは後からだって

幾つも歌で聞いたじゃない

 

恥ずかしさもだけど

それを超えて情けない

好きと嫌いしか知らない頃は

読めない気持ちに泣いた

跡でも残っているかもしれないから

 

堤防でふらつきながらも

バランスとって歩く

ザっと波は作りものじゃなくて

ちゃんと目の前にいたよね

 

夏がゆけば忙しなく

暮れ浜も暗がりになる

そんなの横目に制服で歩くのも

冬服にすぐ変わってゆくのも

 

流れゆく季節の1つだって

歌が言っても

僕たちにはたった1つ切りだったでしょ

 

懐かしさもだけど

それを覆ってやるせない

別れ出会いしか持てない町は

見送ったら最後

もう二度とっていうことも

往々にしてあるでしょ

 

今なら振り返って

人生の一部だと簡単に言えるけれど

あの頃すべてだったの

すべてだったの

 

言葉もあまり知らず

知っていても口に出していいか分からず

書き殴った青い季節の思いたち

 

だから

手紙を読み返すのは

無しにしておかない?

時々思い出して

すぐ忘れるくらいでいい