愛は遠いくせに
やたらと輝くもの
誰の気を引くつもりもなく
煌々と在りつづける
責めてくる気がして
寄りつけなかったよ
たまに望んで求めても
触れあえなかったよ
三つ子の魂の
その所為にいつまでしよう?
そんな愚かさや悩ましさまで
高く光り放ち
包もうとするもの
憎たらしくってなんて
言おうものなら取り込まれる
慌てふためいた自分が惨め
なんの争いをしているんだろ
愛は遠いほど
やけに輝くもの
愛の中にいる人には
決して知れぬ感覚でしょ
潰える時くらいには
素直になれたらな
だからと言って
近付けるとは思えないもの
愛は遠くにありて
故郷なんかよりずっと
恋しく恋しく、思えるもの