頭の隅っこ
それが割合忙しいものね
駅前の暗がりも
降り積もった寂しがりも
数字並べて疲れた今日も
葬ってあとは帰るだけだけど
痛くはないけど
頭の後ろ
ずんずんと来る悩みの名前
例えば本に書いてあったとて
信じないでしょ
信じたくないでしょ
ドアを蹴り開ける足癖
張り詰めた空気の慣れ
もう怯えなくていい安堵
都会のさらりが好きになる
もういいよ、は聞こえない
頭の隅っこが忙しいよね
たらふく食べたらお眠りと
自分を撫で甘やかして
平凡な生活が
あることだけでも奇跡だと
もう知っているから
贅沢は言うまい
たまに口惜しくなってもね
プラスとマイナスをぐらついて
今日も頭の隅っこ忙しい