おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

熱源

遠い異国の歌が

胸の奥から鳴ってくるのはどうして

姿勢も正せない

か細いいのち

そうか明日を待つことも

儘ならぬから手土産を

 

嘆いたつもりが温かく

声が出なくても立ちのぼる

だって雷鳴も

やわらかメロディーも

来し方おなじでしょう

 

強い繋がりなんてなくても

生きていけるわ

大丈夫

 

唱えるために探った歌か

求めるがゆえに生まれた言葉か

鶏も卵も解せぬうちに

尽きるまで待つ

どうせなら足掻きもする

 

正しいつもりはそれぞれに

傷つけ合いの始まりに

遠い雷鳴も

胸来るメロディーも

行く末おなじでしょう

 

確かな絆なんてなくても

生きていけるわ

大丈夫

 

求め過ぎはよくないものよ

諦めたくもないものよ

ちょうどいいところを探しながら

息をするように死にかけながら

 

熱だけ持っていきましょう

生きていけるわ

大丈夫