時が経つことを思うにつけ
朽ちる怖さの本質を考える
物理的に死んでゆくことなどではない
いつの間にかあちらにいた時の恐ろしさ
どうして憶えているような気になるのだろう
何生繰り返して、と無意識うたったこともある
もう気づいているなら
何をすれば往生
解放が待っているのか
1人きりの部屋の所為にして
恵まれぬ愛の所為にして
温もりはどこか温かな家庭の人が
持てばいい
三つ子で知れぬならもう諦めもついていて
いつの間にか呪文のように張り付いたものさ
すべてを負っているような気になるんだよ
何生分の報いを受けているのか
記憶はあるようで、ないようで
まだ気づいていないだけで
愛が住みついていたとして
いつ身に余る
真っ暗な道の所為にして
ありきたり都会の所為にして