風雨強まる真夜中
一向に寝つける気がしない
読みかけの本はもう
そのまま返そう
ゴロゴロと
雷とは違う音が始まった
表さぬ正体が不気味を増す
返事をしないまま
幾つかの便りも
明日纏めて捨ててやる
修復できないまま死ぬこともある
私かも相手かも
いいのよ
どうせ何もかもは
うまく回らない星
1つでも叶えば万々歳なら
是非に日々の平穏を
きつく抱きしめられるくらいが
激しいくらいが
愛を感じていいのよなんて
語ってた子がいたけれど
1ミリも共感できないわ
優しいことが何より
何より大事でしょ
そんなことを綴るうち
雨音弱まってきたのは
気の所為かしら
此方がぼんやりしているのかも
めずらしく眠りが遠い
夜半は
夜半は幾つも不思議を抱えこんでいる