おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

海ににている

海ににている

背も声も

優しすぎて項垂れる日も

海ににている

遠ざかる

その日の姿までにている

 

雨ふり矢先に街へ行かなければ

混みあうのね しょうがないけど

少し息が詰まるみたい

 

会えるなら会いたいけど

そんなロマンチックに埋もれないところまで

 

海ににている

目も影も

優しさだけにとどまらない心も

海ににている

押し寄せる

その耳残りまでにている

 

悲しいことを数えたけど

そんなメランコリック 淡く薄めてしまえば

 

海ににている

どうしようもないことは

この世に幾つかあり

海ににている

その響きが変わらぬこと

救いに思える

 

海ににている

背も声も

優しすぎて項垂れる日も

海ににている

遠ざかる

その日の姿までにている