よくも今まで生きてきたものね
すぐに詰る喉の重み見て
ねぇ必死で生きてきたものね
誰彼と気づかれなくとも
夏越は恙なく済み
恋しがるほどもない熱が
天から天から
降るのです
貴女の命を淡く照らすため
そうねこれから生きてゆくならね
ひとりぼっちを見られたくはないな
ねぇ必死で縋る姿など
見せてたまるものかと
夏越は幾度か繰り返し
いつの間に儀式は閉じる
天なら天なら
知っている
貴女の呪文をひとつとなえて
夏越の恋しに喉詰り
また生き苦しいというのでしょ
いいのいいのよ
天から天から
いずれ便りも来るものを