おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

はじめて

恋おぼえたローティーンの
目で追う先は駆け抜ける人
いずれ離れる年だとして
落ちるとは止むなきでしょ

チャイム鳴る放課後の
グラウンドはそのまま海続き
風吹けば泣いちゃうような
未練も純粋もここで作られた

息切らして追いかけるよ
苦しくても追いつきたいよ

たとえば瞳に映ることが
微か声が聞こえることが
どれだけ心高鳴らせるか
知らないでしょ
知らないでしょ

うまく運ばないローティーンの
日常は手探りとうらぶれ
もうすぐ離れる予感だけ
ちゃんと持ってしまうものでしょ

忘れないよに見つめるよ
知られないよに逸すよ

あなたの背越しに見る海は
見とれて気づかない海が
その向こうに行ってしまうから
好きだけど
キライなんだよ

今あなたの瞳に映ることが
あなたの声が聞こえることが
どれだけ私を励ますか
知らないでしょ
知らないでしょ