おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

隣はROCKする人ぞ

ねぇ怒ってる?

助手席は嫌いだよ

顔色窺がう距離にいるから

何だっての この空気

 

知らんぷりなの?

知りもしないの?

ROCKしてるね

憎いくらい

 

悲しいことは起こらないよもう

慰めや癒やしだと思った?

そんなわけなかろうもん

悲しいと思う頭の部分が

馬鹿になってんだ

 

もう止まってよ

酔うから車は嫌いだよ

歩き疲れても混みあった電車でもいい

意地っ張りがばれないくらい

 

鈍感のどんなの?

神経研ぎ澄まされてるの?

どっちにしても

憎らしいわ

 

悲しいことが溢れる世界を

嘆くなんて馬鹿らしいの?

そんなに言わんでも

正しいこと思うことを

積み重ねたつもりが

 

ねぇ怒ってる?

何を思ってる?

こっちに投げてばかりいないで

距離も空気も嫌いだよ

酔っぱらってんだよ

この世にさ

 

隣にROCKをする人が

呑気に思えて

眩しく遠くて

文句くらい言わせんね

 

悲しいと思う頭の部分が

馬鹿になってんだ

洪水かここは

 

何言ってんのって

ツッコミ待ちなのに

そんな気概も呆けてまだ

 

隣はROCKをする人が

煙草の匂いを

嫌がらせみたいに

満たしてくる

溺れてやる

揺り起こす消えた花火

もう花火は消えてしまった

何も夜空の大輪を

望んだわけでもないのにな

捲し立てたくて

呼んだわけではないのにな

 

真昼間でいいわ

手持ちでいいわ

残ったおかずを持ち寄って

ささやかゆく日を送りましょう

そんな望みも潰えるか

 

無邪気幼な子には譲りたくもなり

これから幾つもの日を持つなら

渡したくない

そんな思いもあり

 

消えてしまってからが花火

慰めの呪符は無限にあって

頼りたく

押し殺したく

定まらぬまま床は冷え

 

もう命を消してしまった

不器用でいいわ

投げ遣りでいいわ

どんな御託を並べても

川底の君

届かなかったこと

 

朽ちてしまってからが命

そんなわけあるか

喰らい付きたくもなって

溺れたく

生きたくなって

夢想に揺れる床は古びて

 

長引くほど意地汚くも

消えた花火を追う思いも

1つとして叶わぬまま

床は冷え

 

消えてしまってからが花火

なんて綺麗なこと言うの

託したく

振りほどきたくなるでしょう

定まらぬまま冷える床

たらればROCK

もうずっと前から気づいてるけど

カッコいいかなって黙ってた

きっとこの星にいながら

違う息吹を生きている

 

分かってよ

分かってたまるか

なりふり構わず救うか

見放すか

 

好き放題の爆弾仕掛けて

自分で溺れてちゃ世話ないわ

あぁ繊細を呼び合うなど

愚かしいのだろうか

 

今日もROCK

明日はもう

いないのかもね

意識もないかもね

 

おかしな子ね

宙を見つめて

何か棲んでいるの

きっと今ある全世界も

時空で言えばほんのひと粒

 

気づいてよ

気づけないでしょ

格が違うのよ苦しみ方の

って、自慢するでもないけどさ

 

好き放題に意地汚くって

自分で嫌悪もお手の物

あぁ繊細は売りにならない

知られぬところに価値はあり

 

今日もROCK

明日はもう

忘れちゃうかもね

忘れられたって

 

いいじゃない

偏って記憶は激しく脳を突く

こんなに持ってどうしろと

 

好き放題の爆弾仕掛けて

自分で溺れてちゃ世話ないわ

あぁ繊細を呼び合うなど

愚かしいのよもう

 

今日もROCK

明日はもう

いないのかもね

意識もないかもね

暮れと暮れ

抗っても暮れは来る

おしんだところで同じ

距離はかりかねた貴方の手

振りほどいたまま会えないみたい

 

改札で待ってみようか

何処行きも何処帰りも知らぬのに

 

じっとしていると否が応でも

夕日に立ち会うことになる

洒落た街は嫌い

そんなふうには生きてこなかったから

 

人の波押し出されるまで

ぼーっとしてた者の勝ち

 

暮れに暮れが重なりもうじき

心は病んでゆくでしょう

優しい人に手をとってなどと

今さら言えたはずもなく

 

考えこむと否が応でも

夕日を見送ることになる

洒落た街にぽつり

そんな自嘲で年も暮れる

暦を正しく刻んでいれば

見慣れない横文字に

ちょっと不安になった?

大丈夫だよって言ってあげたいけど

今はだいぶ遠いからね

 

タータンチェックのスカートがよく似合って

 

暦を正しく刻んでいれば

それでいいと思うんだ

今日が何月何日よりも

生きてきたことが大事

 

何にも口にしないまま

もう夕刻になった?

窓辺で何となく見ててもいいし

世間と遠く離れてもいい

 

伸ばしてた髪を切ったのもまた似合って

 

日一日ちゃんと過ぎてゆけば

それでいいと思うんだ

青の煌めき ふらついていた

君がまだ居ることが大事

 

日々の雑多も

暮れの切迫も

何のことない

あぁあの時朽ちかけていたと

言うて今でも生きていると

うっすら確かめるだけの手段でいい

 

暦を正しく刻んでいれば

それでいいと思うんだ

善行と苦行

鳴り続ける電話が

耳どころか胸に詰まって離れないや

しつこくしてるって実感はないんでしょ

そういうものよ

 

あなたの日常と

私の思い致しの間に

大きな壁があるだけで

 

人として間違っていない

決して後悔しない者でありたい

神様だけには嫌われたくない

摑まれ放れない自意識が

今日もせっせと追い詰める

 

今扉を開けて

見える世界は果たして

現実だろうか

 

思春期に終わらせて然るべき

在るか在らざるかを

いまだ思い

そんなこと知ったこっちゃない

あなたはまた日常に戻す

 

軽はずみ

歌う間もないほど

神様にだけは嫌われたくない

根づいて千切れない自意識が

今日も胸糞悪いでしょ

 

一度取ったら楽なベル

今日も見て見ぬふりをして

鳴り止まない問答に手一杯

灯りと淋しがり

かどわかし灯りが途切れた時の

不安な気持ち

でもホッとして

温かいココアのソファーに

早く戻りたいわ

 

天邪鬼を吐き散らす街もなく

 

思い出ならなぞっても自由

だけど日々を生きてゆくのに

それだけでは心細いから

今の証をまた追って

人は光のほうへ行くのでしょう

それでいいじゃない

 

思い出せば

坂の町夜景の温かさを

最初に見てしまったからね

大都会の煌びやかは

少し異界に見えるのね

 

愚痴をこぼす淋しがりを撫でてよ

 

今の街を疎んでも自由

髪を切って前を向くより

俯いたままでも歩けば

過去も未来もわからずに

夢に埋もれたまま朽ちる

それもいいじゃない

 

灯り待ちの淋しがりを気づかれぬよう

 

思い出だけ持ってても自由

今を生きるに異を唱えるのも

どうしたって心細さは

消えてなくなるわけないから

光のほうへ行くのでしょう

それでいいじゃない

夢だけ見て項垂れる

それもいいじゃない 

まやかしのmorning

起き抜けにコーヒーを1杯

そんな洒落た生活とは縁遠い

鉛のような体を

引き摺り起すだけでさ

もう

 

星が落ちるより不確かな

奇跡を生きているみたいね

吐いて荒んで

それどころじゃないから

いつも見ないふりするけど

 

冬は積もり

暦通り冷えた朝よ

お早う

 

どうせ侘しい部屋と

諦めたふりして怠けてる

だって今生

望んだはずない星に

割り当てられたみたい

 

何年経っても居心地は

良くなるどころか嫌気も差して

帰り方を

ひた隠しにするから

愚痴のひとつも言いたいわ

 

冬は呼び

暦迎え知った朝よ

また会えたのね

 

冬は積もり

何の因果と問いたくもなる

凍える朝ね

暦通り

なんて不思議な響きでしょう

お早う

今日も明日も物言わぬ物書き

思いの丈を吐くという

なんら難無き業が遠い

今日も物言わぬまるで武士

そして武術も身になき只の人

 

例えば文字に書けたとして

次々湧き出る泉で

どこまでも淀んだ沼で

 

ペンは剣より強しと言えど

情はペンより速く往くから

追いつけるわけもないだろう

あぁまた思いの何分の一も

言葉にならぬまま落ちる日よ

 

物思いはじめた時の純真

いつか傷つけられた情景

明日も物言わぬまるで生娘

世の醜さだけ刺さる曲者

 

懲りもせず文字に書けたとして

追いつき追い越す

涙、熱さも

身を病ませるに飽きたらず

 

ペンは剣より強し

その先

情はどこまでも得体が知れぬ

当てはまるはずもないだろう

あぁまたこの世の言葉では

表せぬまま過ぎる刹那

 

今日も明日も物言わぬ

うしろ指も指されず

人知れず

物書きつづけた彼のこと

忘れるはずもないだろう

理解されることも

あまりないだろう

 

ペンは剣より強しと言えど

情はペンより速く往くから

追いつけるわけもないだろう

あぁまた世とは離れたところで

世に生きて

せめてもの言葉

残してくれ

AS

その昏さが好きだなんて

言ったらバカにしてるって怒る?

私だって本当は光見て

明るく生きていたかった

 

「こんなはずじゃなかった」を背負ってる

仲間みたいに最初思ってごめんね

 

人の優劣は知らぬけど

生きてゆくうえで大切なことは

その心根にあるのだと

纏う空気にあるのだと

気づいたときに

同じく見えた

あなたの姿を思わず追って

恋より深い鼓動に堕ちる

 

教室の隅にもいられず

逃げ込むように駆けあがった先の

私の秘密基地だと思ってたのに

静かに座る人がいる

 

例えば傍目に恋もなければ

友達にでもなれたかな

薄ぼんやりと思ってたら呆れる?

 

人の目などは知らぬけど

そう生きてゆくうえで言いたくても

気になって仕様がないのね

そんなところも似ていると

勝手に思えた

同じこと思ってと

押しつけるのはよくないね

だけど少しでも分かり合えたらね

 

優しい人も

汚れた世も

今は幾つでも見られるけど

ほんの狭い世界にいた時

同じ昏さに曳かれたことが

どんなに嬉しかったか分かる?

 

命の行く末は知らぬけど

生きてゆくうえで大切なことは

その心根にあるのだと

纏う空気にあるのだと

気づいたときに

同じく見えた

あなたの姿を今なお浮かべて

恋より深い情に暮れる