熱をもっていることが
そんなに違和感をもたない
うだる気に
皆やられているのだから
僕も馴染みこんでしまえ
綺麗な生活がどこにもないことは
物心より先に知った気が
それでも求めてしまう少しの喜びの部分
すべて君に預けよう
向かいのバス停にいる
憧れて
焦がれて
今この目に映る場所に
君がいるだけで
世界も美しくなるというもの
単純すぎて
あぁ僕はこんなに馬鹿だったのか
胸に痞えるものが
そんなに嫌に思えない
はじめての感覚
皆は知っているのだろうか
苦しくて泣きそうなのに
はじめて息ができる
君の声を聞いた時に
まだ生きていたいと思えたことの
体現だと思う
夏はじわじわと身の奥から
熱を上げてくる