おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

憧れ焦がれた夏

熱をもっていることが

そんなに違和感をもたない

うだる気に

皆やられているのだから

僕も馴染みこんでしまえ

 

綺麗な生活がどこにもないことは

物心より先に知った気が

それでも求めてしまう少しの喜びの部分

すべて君に預けよう

 

向かいのバス停にいる

憧れて

焦がれて

今この目に映る場所に

 

君がいるだけで

世界も美しくなるというもの

単純すぎて

あぁ僕はこんなに馬鹿だったのか

 

胸に痞えるものが

そんなに嫌に思えない

はじめての感覚

皆は知っているのだろうか

苦しくて泣きそうなのに

 

はじめて息ができる

君の声を聞いた時に

まだ生きていたいと思えたことの

体現だと思う

 

夏はじわじわと身の奥から

熱を上げてくる