おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

焦げついた思い

誰もいなくなったグラウンドに

まだ居残る夕風

バス停から見おろした

海と隣り合わせ

 

行きたいよ

駆けだして行きたいよ

何も考えずに君のところへ

 

それができずに焦がれた日が

幾つもいくつも重なって

 

青春が閉じようとしてる

焦げついた思いが残る

 

帰り道の木々には暮れ風

窓開けて透き通る

思い出し泣きも今日で最後

海と背中合わせ

 

言いたいよ

駆けよって言いたいよ

何も考えず胸の内を

 

そんな不似合いに焦がれた日が

僕にもあったなんてね

 

まだ

青春に行かないでって

叫びたくなる

もうすぐ暮れる

 

走り続けた夏が

息切らして倒れそうな僕が

冷える空気

 

いつまでもここに居たいよ

強く思ったのははじめて

 

何もできずに焦がれた日が

目で追った記憶

声も消えなくて

 

今むなしく

青春が閉じようとしてる

焦げついた思いが残る