見まちがいの
あなたの背を
それでも追った
夏祭り
履き慣れない
下駄に泣いた
傷は見えないとこにつく
しゃらりしゃらりの風鈴が
宵を待ってもまだ鳴って
連れていってよ
少しなら
肌まかせてもいいのだから
擦れちがいの
あなたの顔
焼き付けてまだ追った
夏祭り
焼べた火には
在り来りな
恋映るから
目を背けた
のらりくらりの行進か
良いも悪いも併せ飲む
酔って連られて
少しなら
息継がせてもいいのだから
胸があつい
その気のままに
追った
あなた追った
夏祭り