おとのは ことのは

詩と曲を書いています。

夏宵がえりの子

背を追った

坂道はきつく

バス停は息切らしたころ

 

海に触れ

時を数えた

それを見下ろす道

 

夏は呼ばずとも来るものを

来い来いしてさ

宵町の

 

かえりみちは

少し追いつけ

汗落ちるころ

話もできよ

 

背を追った

坂道を後に

バスは走ってゆく山道

 

風に触れ

走り抜けたのが

もう揺り眠りそう

 

夏が窓越しに来ることを

無い無いしてさ

宵待ちの

 

かえりみちは

深く背もたれ

夢落ちたなら

話もできよ